【校長ブログ「今日が楽しい」「明日が待たれる」】「挨拶」を考える
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漢字で「あいさつ」は「挨拶」と書きます。
この漢字は、「あいさつ」と読ませる以外に使われることはほとんどありません。
訓読みでは「挨」という字は「挨(お)す」「挨(ひら)く」
「拶」という字は「拶(せま)る」と読みます。
したがって、「挨拶」は「押し迫る」という意味になります。
「挨拶」とは、仏教の禅宗で使われていた
「一挨一拶(いちあいいっさつ)」
という禅語が、「挨拶」という日常の言葉になったと言われています。
「一挨一拶」とは、一つ押し一つ迫る、心を開いて接するという意味で、言葉のやり取りで相手の修行の進み具合を測るということです。
数年前、国語の全国研究発表大会が奈良県のある小学校であった時のことです。
その小学校は、学区域に世界遺産が3つもある学校です。
私が役員として、研究発表の受付のテント張りしていると、その学校の児童たちは皆、
「おはようございます。今日はおいでいただいてありがとうございます。よろしくお願いいたします」
と挨拶をし、とても気持ちよく研究発表の一日を過ごすことができました。
その小学校の廊下には、
あいさつは
① 自分からします。
② 立ち止まってします。
③ 相手と目を合わせて笑顔でします。
④ 相手に伝わる声でします。
⑤ 相手に気持ちを伝えます。
と「あいさつ5原則」が掲示されていました。
挨拶は、人の心と心を繋ぐ役目を果たします。
挨拶は、人と人との良好な関係を築くためのきっかけとなります。
挨拶によって、相手に信頼感や安心感を生み出すことができます。
貞静学園を気持ちの良いあいさつがあふれる学校にしていきましょう。