【校長ブログ】勉強のコツは?
|学校長ブログ|
梅雨を思わせるような天気が続いています。来週から中間試験ですが、勉強の進み具合はいかがですか。
ここで気分転換に、ちょっとひと息、おつきあいください。
今から五十年近くも前の話になります。
当時は深夜ラジオを聴きながら、勉強することが流行していました。
もちろん、「ながら」勉強はよくないと言われていました。
ある時、いつものパーソナリティ(ラジオ番組の司会進行役)が愛聴者の投稿葉書を紹介しました。
投稿した高校生の通う学校の先生が生徒たちに勉強のコツを教えてくれたそうです。
そのコツとは何か。それが次の言葉でした。
「コツコツと やるがまことのコツにして コツコツやれば かこつことなし」
【解釈】
勉強ができるようになる秘訣、それは「コツコツ」と地道に努力を積み重ねていくことにある。それが勉強の本当の秘訣である。
「コツコツ」とやっていけば、かこつこと、すなわち、後悔すること、「あぁ、あの時やっていれば・・」ということにはならないのだ、必ずできるようになっていく。
【語釈】
「かこつ」 後で恨みごとを言うこと。後悔すること。
【鑑賞】
音数が、5・7・5・7・7と短歌の形式となっていて、調子が良い。
「コツコツ」のくり返し、テクニックの意味の「コツ」、「かこつ」の「こつ」が韻を踏んでいる(同じ音を繰り返す)。
そのことによって生み出されるリズミカルな流れは覚えやすく、口ずさみやすい。
勉強上達のコツ、それはズバリ、コツコツにある。
いかがでしたか。数十年を経て、今でも耳に残っています。
「学問に王道なし」という言葉もあります。
この言葉はどういう意味か、また、いつの時代の、誰によるものなのか。
さっそく調べ学習を「コツコツ」やってみましょう。