【校長ブログ】つらさを・・・
|学校長ブログ|
このコロナ禍のなか、当たり前の日常がいかに有難いかを、また、つくづく思い知らされることになりました。
10分短縮の40分授業、クラブ活動の原則自粛、放課後あれほどにぎやかだった音がひっそりとなってしまいました。学校行事に支障が生じて、あれこれがままならない。心配や不安ばかりが先行して、落ち着いた生活が送れない。そんな重苦しい毎日が続いています。
この現実に対して私たちは何をどう考えて進めていけばいいのでしょうか。
新聞には「我慢」や「辛抱」の文字が並びます。
「辛抱はやがて実を結ぶ。我慢はいずれは爆発する」
そんな話を耳にしたことがあります。
皆さんにはぜひ、「辛抱」という言葉を考えていただきたいのです。
「辛抱」とはどういう意味でしょうか。
漢字では、辛さを抱く、抱えると書きます。
たしかに、目の前のこの現実はどうしても受け止めたくないという気持ちが強く働きます。苦しいとしか言いようのない事実が、私たちの行く先に、動かしがたい壁のように立ちはだかっています。今は苦しくて辛いことばかりかもしれません。
しかし、あえてその辛さを、避けたり、逃げたりせずに、抱く、抱える。そっくりそのまま、まるごと事実として受け止めて、その上で、なんとか対処していこうと前向きに考えていく。それが「辛抱」という意味です。
辛さを抱きかかえる。この難局をしっかりとまるごと受け止め、その上で、みんなで力を合わせて、励まし合いながら、前向きに、一日一日を大事にしていく。そのことを皆さんに期待しています。皆さんなら大丈夫です。