【校長ブログ「入口はどこにでもある」】重陽の節句
|学校長ブログ|
今日9月9日は「重陽(ちょうよう)」の節句の日です。
旧暦では、今年は10月14日にあたります。
「重陽」は五節句のひとつです。
まず、五節句を紹介します。
1月7日は「人日(じんじつ)」の節句、
3月3日は「上巳(じょうし、じょうみ、とも)」の節句、
5月5日は「端午(たんご)」の節句、
7月7日は「七夕(しちせき、たなばた)」の節句、
9月9日は「重陽(ちょうよう)」の節句。
9月9日は、縁起がいいと考えられている奇数(陽数)、その最大の数字の9が重なるのが「重陽」。
小高い丘に登り、家族で家内繁栄、無病息災を祈る中国の風習は、杜甫の七言律詩(漢詩(中国の古い時代に作られた詩)の形式のひとつ)『登高(とうこう)』にもうかがえます。酒に菊の花を浸した「菊酒」で厄を祓い、長寿を祈願したことから「菊の節句」ともいいます。前日に菊の花の上に綿を乗せておき、夜露に濡れたのを翌朝、口に含んだり、体を拭いたりして無病息災が願いました。
立春から数えて220日目を迎えるころです。
「李絶杜律」という言葉があります。李白は絶句に、杜甫は律詩に優れていたことを表したものです。杜甫の漢詩は心にずんと重く感じさせる作品が多く、「社会派詩人」と呼ばれます。機会があれば、そのときに・・・。
今日もあいにく冷たい雨のスタートです。屋上からの景色も雨に煙っています。
体調には十分お気をつけください。
東京ドームが見えました。