【校長ブログ】1学期終了
|学校長ブログ|
2021(令和3)年度第1学期が終了しました。
この約4か月、皆さんにとっての学校生活はどうでしたか。
時間をとって、ぜひ振り返ってみてください。
夏休みを前に「魚釣りの名人」の話をしました。
東北の山奥に魚釣りの名人がいるそうだ。なぜ名人と呼ばれるか。それは後でのお楽しみ。
名人の釣り上げる魚の名前は岩魚。岩魚は山の上流の,澄んだ水の中でしか生きられない。
ある日、山に大量の雨が降る。雨水は一気に川に流れ込む。 下流に流されると生きていけない岩魚は,押し流されまいと必死で、ある行動をとるそうだ。
岩魚は、押し流されないように、どんな行動をとるのだろうか。
岩魚は川底の砂や小石を,目一杯腹の中に重石としてため込む。
そして、流れが収まるまで、岩陰や岸辺近くに身を潜めて流されないようにひたすら耐え続けるそうだ。
やがて雨がやむ。
川の流れが緩やかになってくると,岩魚は安心して腹の中の砂や小石を一気に吐き出す。
腹の中は空っぽだ。そこへ登場するのが名人。
釣り糸を垂らすと空腹の岩魚はえさに食いつく。名人はいとも簡単に釣り上げる。
また釣り糸を垂らすとまた食いつく。
だから名人。
さて、この話で私が皆さんに伝えたかったことは何か。
岩魚という魚でさえ自らの命を自分自身で守っているということです。
雨が降ったらどうなるか。そのとき自分はどういう行動をとればよいのか。
習性とはいえ、岩魚の知恵に私たちが学ぶことは多いと思います。
自らの命は自分自身で守る。
他人事ではなく,自分事として・・・。
自分だけは大丈夫・・・ではなく、もしかしたら自分が・・・という意識で、事故・事件の未然防止に心がけてください。
一人一人、生活安全・交通安全に注意して,有意義で実りある夏になることを願っています。
最後に一つお願いがあります。
「かけがえのない,一つしかない命」を大切にしてください。
休み明け,元気に会えることを楽しみにしています。