受験生へのお知らせ

 突然ですが、今日は何の日?

 

 1911年(明治44年)の今日、当時の文部省がある作家に文学博士の称号を贈ると伝えました。ところが、その作家は「自分には肩書きは必要ない」として辞退したんですね。

 

 さて、この作家とは誰でしょうか?

 

 

 その作家とは、先週からこのブログで取り上げている「夏目漱石」だったんですね。ですから、2月21日は「漱石の日」と言われているんです。

 

 

 

 今回は、更に前置きが続きます。

 

 先日、PTAの送別会がございました。

 PTAの委員の皆様、一年間、大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

 

 その会場で、今でも『こころ』を授業で扱っているのですねと、作品の話や校長ブログの話について言葉を交わしました。決してそれで気を良くしてという訳ではございませんよ。

 「~『こころ』-Kの生き方-~」ということで今回のブログをお届けします。

 

 

 

 皆さんは、「K」がどういう生き方をすることで自己を確立していったのだと思いますか?

 

   テーマ Kの生き方  R・N

 私は『こころ』を読んで、自分の第一信条を死ぬまで貫き通したKの心のしんの強さに強く感動した。

 Kは自身の第一信条と禁欲とお嬢さんへの恋心の間で揺れ動いた。そして自分の想いを伝えずに自らの命を絶った。私は命を絶ってまで第一信条を守ったKの信念の強さに深く感動した。

 例えば、私がKだとしたら自殺する前にお嬢さんに想いを伝えたと思う。しかしKはお嬢さんに想いを伝えずに自殺した。私は、今際いまぎわの時であっても第一信条を貫き通したKの意思の強さに感動した。

 

 

 

   テーマ Kの死の理由  E・T

 この作品を読み、人間のエゴイズムが深く学べた。叔父が「私」をだましたように、利害が一致すると人間の欲望がむき出しになる。それと同様に「私」は「K」を出し抜こうとし「K」を騙してしまう。「K」は自殺に至ってしまうが、決して先生に裏切られたこと、お嬢さんとの恋が実らなかったことがその理由ではないと考えている。

 「K」は求道者くどうしゃであり、「道のためにはすべてを犠牲ぎせいにすべきもの」というのが彼の第一信条である。養家ようかあざむいてまで「道」に進もうとした「K」は強情ごうじょうであり、その性質をもった「K」は恋心を抱いた時点で「道」に背いてしまったのである。手紙にも「もっと早く死ぬべきだったのになぜ今まで生きていたのだろう。」という文句が書かれている。「私」に「平生へいぜいの主張をどうするつもりか」と問われたとき、「K」は「(自分で自分を裁く)→(自殺の)覚悟はできている。」という。私は「道」に反したことが自殺の理由だと考えている。

 

 

 

 「Kの生き方」というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 二人の生徒の文章を読みますと、「K」は自分の生き方を絶対視しているんだなということが分かりますよね。簡単に言い換えると、自分が「優」で他者は「劣」ということになりますか。

そういう意味でも厳しい生き方をした人物として「K」は描かれているとも言えますね。「K」のような生き方は孤独であったかも知れませんね。

 

…みんなで登山

みなさんこんにちは!幼教コース2年 担任です。

 
2年生の授業も残りわずかとなりました・・・

子ども文化の授業では、「パネルシアター」を製作しています。

約5人でクループに分かれ、各班でテーマを決めました。

次回の授業からは、練習が始まります。

班によってはピアノも使うので、しっかりと班員と協力して練習してより良い発表をしたいです。

 現代文の授業において、いわゆる「教科書の古典」と呼ばれるものがあります。

 

 「『お嬢さん』に恋する二人の知識人が織りなす物語」っていえば、どんな作品かはお分かりになりますか?

 

 

 そうですね。

 『こころ』(夏目漱石著)です。

 

 

 本校では、高校2年生が「現代文B」の授業で扱っています。

 

 授業担当者は、

 「平成30年度 高校2年生 現代文B 『こころ』夏目漱石を学習して」

という形で、

 

  ・生徒のナチュラルな感覚や自分とは異なる捉え方があることを互いに発見し、共有する

 

  ・さまざまなことに悩み、もがくこの時期に『こころ』に触れることの意義

 

を目的に「最終レポート集」としてまとめました。

 

 

 今回は、その一部を紹介したいと思います。

 

   テーマ 人間の本当の姿  M・M

 切なくて悲しい物語で人間の心の奥底を描いていると感じた。

 人間はずるい生き物で、何かを得るために誰かを騙したり嘘をついたりするのだと思った。しかし、そうやって得たものがあったとしても、結局は自分自身を苦しめ、周りをも巻き込んでしまうことなんだなと分かった。

 表面上や建前上では、誠実でいたい理性的でありたいなどと思うことはそれぞれだが、やはり土壇場になると自分のために動いてしまうものであり周りは見えなくなってしまうものである。

 そうなったとき、自分はどう行動すべきか考えさせられた作品だった。

 

 

 

   テーマ 人間の弱さ  Y・T

 この作品の中で「私」は「K」がお嬢さんに対し、恋心があることを知りながらも「K」を裏切り、お嬢さんとの婚約を決めた。このことから、恋のために友人を裏切ってしまったのもその罪悪感に耐えられなくなってしまったことも、人間の弱さが出てしまっているのではないかと考える。

 このことから人間の弱さによって、いつ人の人生が狂ってしまうかわからないと言うことを学ぶことができた。人間の弱さを出さないためにも、私たちは人と接する際に、自分自身の行動を見直すことが重要なのではないかと感じた。

 

 

 

   テーマ 人間性  N・M

 『こころ』を読み、特に人間性を感じました。「私」とKの間ではお互いに見えないナイフを刺し合っているかのように思いました。

 お嬢さんへの恋心という譲れない思いから親友を傷つけていたり欲に負けて裏切ったりする場面では、人間のずるがしこさや意志の弱さを感じました。誰もが完璧な人間ではなくどこか少しは欠けていると思いますが、それを言葉で書き表さなくても読み取ることのできる作品でした。

 人間性についてもっと考え、自分を見つめ直そうと思いました。

 

 

 

   テーマ 人間の素  A・Y

 本文に登場する「私」の印象は、とにかく自分が一番で、「他人のことは二の次」というように感じられました。最初は「私」に対して良い印象はなく、Kに同情する自分がいました。しかし自分を「私」の立場に置き換えて考えてみると、きっと自分も同じ行動をとるだろうと思いました。つまり、「私」の行動は誰しもがとってしまうのではないかと考えたのです。

 自分の好きな人を取られたくない気持ちや友だちを出し抜いて周りが見えなくなってしまうこと、Kが自殺したときに自分は関与していないことを明確にするために「私」のとった行動は、人間の素直な気持ちを露わにしていると感じました。

 この作品を読んで、他人の立場になって気持ちを考えられる人間になりたいと思いました。

 

 

 

   テーマ 人間として生きる  M・W

 「人間」という生き物は、様々な性格があり様々な人生がある。人間以外の動物が生きる目的は子孫を残すことであり、きっとそれ以外の目的をもっていないだろう。

 今回、『こころ』を読んで感じたことは、人間という生き物は子孫を残す以外でも人生の目的があり、その例が「K」の信条であったと思う。

 私自身の生きる目的とは何なのか。人間として生まれたからには子孫を残す以外の別の意味を見出したい。

 

 

 

 「人間」というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 昔も今も変わらぬ小説の読み方かなと思いました。

 

…みんなで登山

次の通り、貞静学園高等学校 2019年度入試【二次募集】を実施いたします。
 

◇募集人数  若干名

◇試験日時  2019年3月3日(日)8:20集合

◇出願期間  2019年2月25日(月)0:00~3月2日(土)23:59まで(WEB出願)

◇提出書類  写真票・調査書を3月2日(土)必着で本校まで郵送、もしくは試験日当日にご持参ください

◇合格発表日 試験当日14:00 本校ホームページにて発表

◇試験内容  国語・数学・英語(各科45分)、面接

◇入学手続日 2019年3月4日(月)9:00~15:00

 

※出願期間は2月25日(月)0:00~3月2日(土)23:59まで です。

 
ご質問、ご不明点は入試広報部までお電話にてお問い合わせください。
お問い合わせ先 03‐3943‐3711

高校一般入試まで、残り数日となりました。
本校の一般入試2回(2月12日実施)は、試験前日まで出願が可能です。
 
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【一般入試2回】
 試験日時 :2月12日(火)8:20集合
 出願締切 :2月11日(祝)23:59まで(WEB出願)
       ※郵送の場合は2月11日(祝)必着 となります。
        ただし、一般入試2回については試験当日8:00までに持参も可能です。
 
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出願サイトへはこちらからお進みください。

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