02月28日 (木)

【校長ブログ】~「私」-孤独-~

 「恋は罪悪ですよ」。

 

 え!

 

 あなたはどう思いますか?

 

 

 今回は、<「私」-孤独->ということで、『最終レポート集』から生徒の文章をお届けしたいと思います。

 もし、ご興味のある方は、以下のブログもご覧ください。

 あの時読んだ『こころ』を今の生徒たちも「喜怒哀楽」を伴いながら読みこなしています。
 
・前回  https://www.teiseigakuen.ac.jp/senior/info/principal/detail.html?id=11340

     ~2月21日、今日は何の日?~

・前々回 https://www.teiseigakuen.ac.jp/senior/info/principal/detail.html?id=11322

     ~『こころ』-人間-~

 

 

 

   テーマ 私のエゴイズム  R・K

 『こころ』という作品を読んでみて、私は人間の心の汚さがとても丁寧に描かれているなと思いました。

 「私」と「K」はお嬢さんのことを同時に好きになるわけですが、「私」が「K」より有利になった瞬間、「彼の保管している要塞の地図を受け取って、彼の目の前でゆっくりそれを眺めることができたも同じでした。」という表現や「K」を裏切りお嬢さんに結婚の話を伝えることなどから、「私」がとてもずる賢いことがわかります。

 ですが、ずる賢い「こころ」というのには目をそむけたくなりますが、人間だれしもが持っているものなのです。そんな「こころ」を「私」を通して描いているこの作品は、人間の「こころ」の在り方、そしてその裏の汚さを考えさせられる作品だなと思いました。

 

 

 

 

   テーマ 「私」の自尊心  M・A

 「私」が最後まで貫いた自尊心が招いた結果は、決して良いものではなかった。

 私は、「私」がKに謝罪する機会を永久に失い、自分が今までしてきたことを罪悪感という気持ちで一生涯を過ごすことが、「私」の償いなのだと思っていた。だが、「私」は自分の過去を手紙に残し、Kと同じように自殺してしまう。この世に残されたお嬢さんの歩む道は、Kと「私」の気持ちを背負いながら生きていかなければならないだろう。結局、私は、「私」が最後まで貫いた自尊心が自分を責めた根源でもあり、また「私」の自尊心による死という結果は、苦しい道から逃げ、「私」の成長を感じられなかった悲しい結果だと思った。

 「私」のずるい心とKの素直な心は対照的で、まさに人間の心を写していると思った。

 

 

 

<「私」孤独->というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 「こころ」を3度も取り上げましたが、お読みいただいた方々にはお礼申し上げます。

 「私」とKは共に、教養を身に付け自立した人間で、しかもお嬢さんに恋をします。「私」は恋の勝利者ではありますが、Kという親友を失います。Kは強い独立心や向上心を持っていますが、友と恋とを失うことになります。

 「私」は「恋は罪悪ですよ」と語るのですが、「恋」によって「友を裏切る」「友を失う」主人公「私」にとっては「恋は罪悪」ですかね?

…みんなで登山

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